鉄道高架での川勝知事の妄言
あの発言で川勝知事は、全くの素人の政治家、知事だということがばれて、鉄道高架の墓穴を掘ったことになると思います。唯我独尊の発言では国土交通省も、県と市の役人たちもついていけないでしょうし、鉄道高架事業が進む筈もないでしょう。推進するという結論ならば、事前に国、国土交通省、地元、沼津市との了解があってしかるべきであるし、キーパーソンに会って決めるというのも、どういう意味なのかよく分かりません。そんな裏話をするのが問題で、裏工作なのか、相手は政治家や役人のことなのか、なんとも妙な話です。そんな裏話を語るのではなく、推進するというならば、その目的、可能性、事業の見通し、財源措置、市民・県民の負担などを少しでも納得がいくように話すのが当たり前、立ち話の記者会見で、喧嘩腰でやります、やりたいというだけでは、全くの素人の知事であることを、県民、市民に見せてしまっただけです。本来、鉄道高架については、知事は調整役であり、主体ではない筈、大所高所からの調整役の判断こそ期待されるのであり、自ら喧嘩に乗り出す立場ではなかろうと思います。なんとも危なっかしい素人知事で、みていられないというのが、私の人物評ですし、もともと歴史や文化のかっこいいことが専門の文明評論家で、政治家や行政官には遠いい人物だと思いますね。 キーパーソンに国土交通省の高級官僚がいるのだろうか、いても裏工作なんかやる筈もない。実は沼津東高の後輩で、今度の人事で局長を超える政策統括官に就任した官僚がいます、清廉潔白なクリスチャンで、仕事は高度のレベルの政策の総合評価、調整を行い、政策の見直し改善を進めるという大事な役で、彼にもかねてから沼津の事情を故郷の出来事として、情報提供していましたが、今度も資料を渡しています。政策、計画の見直しを進める責任者というのも、皮肉な話だと思いますが、多分、川勝知事が言うキーパーソンではないでしょう。でも、実に適切なポジションにいます。 知事、市長、議員、役人、マスコミ、市民の姿勢を問う 川勝知事の沼津駅鉄道高架の推進か見直しかに関する判断にあたり、知事として諸情勢を観察し、鉄道高架の計画、事業を熟慮、熟考した結果、推進する決断をしたというのは、あまりに自分勝手な言い方であり、その言い分、姿勢は理解の外である。何をおいても、一番肝心な判断は、鉄道高架事業の目的、事業の効果、必要な費用、その負担などをどう見て、どう評価したのかの説明であり、それは何も説明されてはいない。政治力学からなのか、既得権に縛られているからなのか、只推進することに決めたというだけの学者らしからぬ実に乱暴な結論の出し方ではないのか。有識者会議やPl委員会の論議に留まらず、これまで積み上げられてきた論議や意見などを知事はどう理解し、評価しているのか、熟慮、熟考したというならば、具体的な数字もあげて、しっかり説明しなければなるまい。 県会議員や市会議員の政治家の判断はどうなのか、推進することに同意するという言は、ほんとに県民、市民の利益と負担を十分に知った上での判断なのか、体制への付和雷同、既得権の擁護や過去のしがらみに囚われた政治家の事なかれ、利害損得の立場からの主張ではないのか。経済社会の大変動の中で、財政が窮迫している人口20万人足らずの地方都市に2000億円もの新規投資ができるし、やるべきであると、自分の意見として本心からそう考えているのだろうか。議員一人一人の意見を聞いてみたいものだ。 都市計画、街づくりの専門家、プロたち、国、県、市には役人として、その知見を発揮する人材がそろっている筈である、街づくりへの知識、経験が十分で公正な評価、判断ができるプロフェショナルである。この10数年、鉄道高架の計画づくり、事業実施について、プロとして、彼らは何をしていたのか、内心忸怩たる意識はないのか、政治が混迷する今だからこそ、専門家プロとしての、見識を発揮すべきだと考えないのか。 適切な世論を形成するのは、メディア、マスコミがどう報道するかにかかっている、本来マスコミには公平公正で中立的な立場が求められるものの、自らの判断、評価をすることもマスコミの重要な役目であろう。それには、しっかりした取材と分析評価する知見が欠かせない筈だ、地方の記者は若くて、経験不足であるのは否めないが、鉄道高架に関する体制の報道をただ伝えるだけでなく、適切な評価ができるように知識経験を広めてもらいたいものである。 ことを最終的に決めるのは市民であり、市民の意識こそ肝心であるが、かって、石油コンビナートの進出を拒み、この地域の優れた自然環境を守り抜いた先輩市民がいたにもかかわらず、恵まれ過ぎた自然、都市環境に安住して、何事にも「おらは知らないよ」という退嬰的な市民意識が強まり、市政の刷新が遅れ、鉄道高架の混迷を招いてきたのではないのか、沼津市民は他人事だと只傍観しているのではなく、時代の厳しい変化を認識し、自らの問題として積極的に声を上げることが何より必要ではないのか。20数年の混迷の時代を経て、今こそ沼津市民の市民意識の高さ、政治行政の責任感の強さ、民主主義、地方自治の機能、役割が強く問われる時である。故郷沼津の街を愛する元沼津市民として、一言申し上げたい。 2014.7.23 長谷川徳之輔PR
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