「芙蓉市・ふよう市・FUYOUCITY」の議論の薦め 下 長谷川徳之輔
「芙蓉市」ー地域にふさわしい新しい地名を考えよう
このような歴史の中で新しい時代にふさわしい駿河、伊豆の新しい地方都市を形成するにはどうしたらいいのか。市民意識の形成にも、歴史的にも、両市民が一体感を持てる方法が求められよう。
それには、まちづくりなどの合併の論議に先立って、合併後の、この地域の名称をどうするのか、両市民に一体感を形成する地名をどうするのかを市民が考え、諭議することである。その上で、まちづくりの細部の論謄をしたらいい。
そこで、この地域にふさわしい名称は何かを考えてみたい。
この地域は、世界一恵まれた都市環境にあると思っている。高度三、七七六㍍の富士山から海底三、○○○㍍の駿河湾まで、高低差六〇〇〇㍍から七〇〇〇㍍の海、山、川の自然があり、狩野川の清流、箱根、伊豆の山々に囲まれた気候の温暖な地域で、市民生活にとって、日本一どころか世界一恵まれた都市環境にあるはずである。
その地域にふさしい名称は、何をおいても富士山をイメージするものでなければなるまい。しかし、富士山には、富士市も、富士宮市もあり、
「富士山」を名称には使えない。しかし、富士山には「不二山」など古来から、いろいろな別名がある。その中に「芙蓉」という名称がある。
芙蓉とは蓮の花の一種か、華やかな美しさから楊貴妃を連想させる花だともいうらしい。なぜ、富士山を「芙蓉の峰」というのか、調べてみたら、神秘的な美しい山、峰という意昧であり、これが富士山の別名になっているのだそうだ。
芙蓉は、まだどこの地名にも使われていない。芙蓉こそ、この地域にふさしい名称であり、沼津にも三島にも共通する名称であり、誰も文句のつけようがなかろう。新しい都市の名称は「芙蓉市・ふよう市・FUYOUCITY」にしたらどうか。こんな名称の是非を話題にして、この地域の未来を市民に語ってもらいたいものである。
今に至り、もはや沼津駅鉄道高架事業は財政的にも、都市計画からも、市民の理解、意識から見ても事実上終焉しており、パブリック・インポルブメントにしても、その是非を論議することすら意味に乏しく、空しい論議である。
時代遅れの鉄道高架事業問題を超えて、市民がもっと前向きに、この地域の未来を考えてもらいたくて、こんな提案を外からしてみたものである。(おわり)
(明海大学名誉教授、東京都目黒区)
(沼朝平成23年10月7日号)
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