沼津市議会が長時間空転:総括質疑内容めぐり(静新平成20年2月26日(火)朝刊)
沼津市議会の二月定例会は二十五日、江本浩二氏(未来の風)の総括質疑・一般質問の内容をめぐって長時間空転した。
二十二日の本会議で沼津駅周辺総合整備事業について質問した江本氏に対して「事前の通告にない内容がある」などと他の議員から批判が上がり、本会議は約五時間中断したまま終了した。
その後、江本氏が指摘された質問の一部を取り下げることなどで二十五日午前中にも再開する方向でまとまりかけたが、議会運営委員会で江本氏が議会の批判も含めてインターネットで公開したブログの内容について「事実に反する部分がある」との指摘があり、中断が続いた。
最終的には江本氏がブログの内容も改めることで落ち着き、本会議で江本氏が陳謝した後、午後四時半すぎに本会議を再開した。
市議会2月定例会(沼朝平成20年2月26日号)
発言削除で新たな問題:紛糾続き本会議開会遅れる。
傍聴の市民にも苛立ち・状況分からず待ちぼうけ。
市議会二月定例会は、二十二日に行われた江本浩二議員(未来の風)の発言削除問題で紛糾。
総括質疑・一般質問の二日目が予定されていた二十五日は、この処理をめぐって本会議が開けないまま、会派代表者会が断続的に開かれた。二十二日午後八時の閉会時点では、江本発言のうち「道路特定財源」が質問通告になかったこと、「沼津駅北拠点施設整備事業」の質問が細部質問であって一般質問にふさわしくないことなどを理由に議事録からの削除が大枠で決まっていたが、二十五日には「二十二日の結論はなかった」として振り出しに戻る一方、新たな問題が指摘されて調整に手間取った。
二十五日は午前中、杉山功一議長、浅原和美副議長、滝口文昭議会運営委員長、岩崎英亮同副委員長、未来の風から殿岡修代表、大場豊重議会運営委員、当事者の江本議員が出席して協議した結果、二十二日に出された大枠ではなく、「道路特定財源」は残され、「沼津駅北拠点施設整備事業」の質問のみ削除されることで合意し、事態は進むかに見えた。
開会間近と思われた正午前、議会運営委員会が開かれ開会時刻が決まるはずだった。ところが委員の一人が、江本議員が自らのブログに「事の成り行き」を掲載したことを問題視。判断は杉山議長に委ねられた。
一時二十分になって会派代表者会が開かれ、各会派でどう考えるか話し合い、結論を持ち寄ることとして一旦閉じ、同五十分に再開して協議した。
二十五日午前十時の議会開会予定時刻には、多くの市民が傍聴席で開会を待ったが、遅延理由も知らされないまま待ちぼうけ。議会事務局に理由を尋ねた。
そこに議員が居合わせ、職員と思った傍聴者が開会できない理由を尋ねたが、議員は「いつになるか分からない」と回答したまでは良かったが、「高圧的な態度はなんだ」と言ったことから言い争いに。
傍聴に訪れた女性は、「江本議員の質問を知つたが、どこがいけないのか皆目分からない、ということで仕事を休んで来てみたが、いつまでたっても議会は開かない。理由を聞きに言ったら議員に脅された。あんなひどい議員がいるとは驚いた」と憤った。
その後、傍聴者になんの説明も行われないことについて議会事務局職員と話し合い、十五分経過ごとに「協議中」であることなどを報告してもらうよう約束。
幼児を連れて訪れた母親は「傍聴席への通路はどうして、あんなに狭いのか。傍聴の際、住所・氏名を記入するよう求められたが、個人情報保護の面からも疑問だし、とても開かれた議会とは言えない」と話した。
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