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第3章ー3

沼津市の今とそして,未来はどうなるのか?

A3

①人口の推移は「増加」から「減少」へ

1)沼津市だけがなぜ人口が減少するのか

1955(昭和30)から2000(平成12)まで45年間,沼津市の人口は,14.6万人から20.8万人と1.42倍に増加していますが,ピークは1985(昭和60)21.2万人であったものが,以降減少し,2000(平成12)には,20.8万人と0.98,2%の人口を落としています。同じ東部地域でも,三島市は45年間で5.8万人から11.1万人と1.9倍に,清水町は1万人から3.2万人と3.2倍に,長泉町は1.3万人から3.6万人と2.8倍にと,沼津市を大きく上回っています。1985年以降も,沼津市の減少に対して,三島市は1.12,清水町は1.19,長泉町は1.09倍と増加を続けています。22町の東部地域全体では,1985年の37.1万人から200038.7万人と15年間に1.05倍に増加しており,この間,沼津:市で減少した人口を12町で吸収していたことを示しています。明らかに東部地域での広域化が進んでいるが,地域全体が衰退しているわけではありません。

 

2)転出者過多の沼津市の人口

沼津市の人口動態をよく見ると,1975年頃から転入人口と転出人口では,転出人口が1.1万人台,転入人口が1万人台で社会増減では年間1,000人以上のマイナスでした。しかし,出生数が3,000人台に対して死亡者数が1,000人台で,自然増が2,000人前後となり,自然増で社会減を十分に補うことができたのです。しかし,1980年代になると,年々出生者数は減り始め,逆に死亡者数が増加してきたため,人口の自然増も,当然年々減少して,ほぼゼロ,転出者が転入者より多い社会減を補うことができなくなってきました。2000年代になると,さらにその傾向が強まってきたのです。沼津市の人口減少は,今に始まったわけではなく,地域の広域化という歴史的経緯があります。人口減を食い止めるには,沼津市の社会構造を変えて,住みやすい都市をつくるなどして,若者が周辺地域に転出する社会減を少なくするしかありません。

 

②産業経済活動の停滞一大工場の撤退で産業都市,

工業都市のイメージが薄れる一

 

1)企業も退出する

産業経済活動で見ると,工業生産では,,大工場地帯であった駅北から藤倉電線,明電社など大工場の撤退が相次ぎ,1998年には全事業所数が1,574箇所であったものが,2003年には1,245箇所と0.79倍に減少し,従業員数では25,199人から,21,389人と0.85倍に,工業出荷額では7,000億円から5,800億円と0.83倍にまで大幅に減少しています。沼津の持っていた産業都市,工業都市のイメージはすっかり薄れてしまいました。

 

2)「閉めシャッター街」へ

商業活動では,同じ期間に商店数は4,370店舗から3,301店舗と0.76倍に,従業員数では25,400人から22,488人と0.82倍にまで減少し,このため,商品販売額は,9,816億円から8,096億円と0.82倍にまで,減少しています。商店街は顧客を失い,軒並み店が3「閉めシャッター街」なってしまい,中心市街地の衰退振りを物語っています。

 

 

③交通拠点機能の喪失「旅客数も減少一

沼津駅の情勢では,1970年から2000年まで30年間に,旅客数が1,044万人(2.9万人)から842万人(2.3万人)0.8倍に,観光客入り込み客数はこの15年間で411万人(1.13万人)から345万人(0.95万人)0.87倍にまで減少しています。桃中軒の駅弁で栄え,お召し列車さえ停車した1等駅の沼津駅の栄光は過去のものになっているのです。新幹線からは見放され,高速道路でも,沼津インターの通過台数は,年間1,070万台,2.9万台になりますが,東駿河湾道路の開通によってさらに,伊豆方面への交通は,沼津市を避ける交通になり,市内に流入する交通量も減少するでしよう。交通の中心性を失って,経済活動の衰退につながっているのです。

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