第8章
Q1
理想的な次世代への沼津市の姿とは?
A1
①まず「資産」は残すが,「借金」は残さない基本方針
今の日本は子供たちの未来にとって明るいものとは思われません。少子高齢化は必至ですし,経済はかってほど成長せず,所得は増えないでしょう。おまけに,私達の時代に作ったバブル経済の負債のみならず,1,000兆円もの国と自治体の借金を抱えさせられています。1,000兆円の借金を40年で返そうとしたら,年に金利が40兆円そして元金返済が25兆円とあわせて65兆円と言う,国家予算の1年分の全額を当てなければならないほどの,途方もない負担がかかることになります。子供たちへの負担は大変なことです。そして地方自治体も又同じことです。沼津市には1,300億円の市の負債があります。鉄道高架化事業の市の負担は,これからの新規の負債でやらなければならず,いくら現在は交付税をもらわない健全な財政だと威張っても,先行きは大変厳しい状況になるでしょう。少なくても,無駄な投資は控えて,子供たちに借金を少しでも残さないことを基本方針にすべきだと思います。
②子供たちに「残したい沼津」をみんなで考えよう
1)お金のかからない自然を生かしてハイキングコースを作るお金のかからない,ささやかでも,次の世代に役に立つことは現在の私たちの現在の負担でどんどんやっていきましょう。例えば,「沼津アルプス」の沼津の丘を縦走するハイキングが,全国的に有名になっています。それをもっと充実させて,沢山の別の町の人に来てもらったらいいですね。こういった事業も市民団体の力でやっていると聞いています。「沼津アルプス」の丘だけではなく,60キロの海岸線,三津の海岸から静浦,牛伏,我入道,千本とつながる海岸線は,「沼津リベエラ」ともいえる素晴らしい自然と景観があります。大平の里山や,愛鷹山の自然景観や,土地利用も,もっと有効に考えたらいいでしょう。市内を流れる素晴らしい清流の狩野川を,浚渫(しゅんせつ)してもらい,ボート遊びが楽しめ,芋煮会などができて,もっと市民が集まり,遊べるようなセントラルパーク,中央公園にしたらどうでしょうか?
2)駅の北の工場跡地を有効に活用する
駅の北の工場跡地にも,住宅など新しい都市機能を植えつけ,本町などの中心市街地は,無為に遊んでいる土地を使い人や企業に無料で使わせて,若者向きのマンションや便利な高齢者施設を導入したらいかがでしょうか。駅側の空地には,北に行ってしまった市立病院の分院を整備して,通院の病人を診る施設にしたら,高齢者も,もっと利用しやすくなるしょう。そして三島の日大高校の校舎を持ってきたり,公立や私立高校を誘致したりして,若者が集まる中心部にしたら,賑わいが取り戻せます。
3)どんな都市計画がよいのか皆んなで考えよう
沼津は高いと批判されている幼稚園や学校の教育費を安くすることとか,学校の防災や地震対策に力を入れることも歓迎されるでしょう。橋上駅などで鉄道高架事業を安く仕上げて,資金を別なことに投じたら,もっと住みやすい,魅力のある沼津が生まれるのではないでしょうか。何がいいのか,市民を中心にまずみんなで考えましょう。PR
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