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「ふるさとを思う」(上) 長谷川徳之輔

 
「ふるさとを思う」(上) 長谷川徳之輔
 頑張れ沼津、市民の誇りと自信を取り戻そうー年末にテレビをよく見る機会があったが、いくつかの番組に、三島、伊豆の話がよく出ていた。それに比べて隣の沼津の話題は、ほとんど目にできなかった。沼津は、まちづくりだけでなく、歴史、文化の面でも立ち遅れが目立っているように感じられる。
 NHKの看板番組、鶴瓶の「家族に乾杯」では源頼朝、江川太郎左衛門以来の伊豆の国市、三島市の歴史、風土、文化が二回にわたって放映されていたし、グルメ番組の「キッチンが往く」では箱根三島の野菜を使った高級フレンチ料理が語られていた。民放の「ぶらり途中下車の旅」では正月特別番組で三島から静岡までの東海道線沿線の名物や市民活動が興味深く編集されていた。
 しかし、沼津はグルメも、市民活動も、風土も全く扱われていない。この地域で名実共に一番の街だと自負している沼津なのに、メディアから全く相手にされず、興味のない田舎町に扱われたのだと、故郷沼津を持つ身には、そんなはずはないと、つい、ひがんでみたくもなるのである。
 三島は熱心な市民運動で富士の水に恵まれた雅な街に生まれ変わり、歴史や文化の面でも伊豆の国の府中の三島、三島宿が世に知られ、市民も自信を持っているようだ。
 一方、沼津は、人口でも、経済でも、自然の豊かさでも三島に勝るのに、行政も市民も、ただの金食い虫で市民にとって何も役に立たない鉄道高架にうつつを抜かし、時間と金を浪費してしまい、財政悪化を招くのみならず、故郷への市民の誇りと自信を喪失させてしまっている。市長も市議会も一体何をしているのかと、文句も言いたくなる。
 せめて、このあたりのグルメを語るなら、箱根の野菜と駿河湾の魚のコラボで、山海の珍味の超高級グルメを提供できる街だと紹介してほしいものだ。
 歴史や文化面でも、明治期、話題の大河ドラマの「八重の桜」の会津の話には及ばなくても、江川太郎左衛門から江原素六、井口省吾にいたる韮山反射炉、沼津兵学校、沼津機関区、沼津御用邸、沼津中学などの科学技術、軍事、教育、殖産興業などの市民が誇れる歴史も人材も沢山あるのに、市民は何も知らず、関心もない。沼津の歴史、文化に対して誇りも自信も失っている。(つづく)
(元・旧建設省官僚、明海大学名誉教授、東京都目黒区)
《沼朝平成25年1月29日(火)》
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